サービスの追加
前項までがOpenBlocksをLinuxサーバーとして動かすために基本機能の解説です。
ここへOpenBlocksシリーズが持つIoT処理などの様々なサービスのパッケージを必要に応じて追加します。
サービスには以下の通りの標準パッケージが用意されているので必要なものをインストールしてください。
パッケージの追加はメンテナンス
→機能拡張
タブから行います。
サービスの追加はインストール機能
にあるプルダウンメニューに利用可能なパッケージが表示されます。
caution
- シリーズによって利用できないサービスがあります。(Dokcer/mobyなどはBX/EXシリーズにありません。)
- FW4.0.7からタイムアウトの設定が行えます。低速回線(256kbps等のモバイル回線)の場合には、数時間かかる場合があるため、タイムアウトの時間を変更して下さい。
サービスの概要
基本
このサービスは追加登録しなくても最初から搭載されています。
BTやEnOceanなどのセンサーとのペアリングやModbusサーバーまたはクライアントの基本設定、ユーザー定義デバイスを登録します。
IoTデータ設定
IoTの処理系で、BTやEnOceanなどの様々なセンサーハンドラー、Modbusデバイスの制御系ハンドラー、様々なIoTクラウドサーバーへの送受信用のリピーターなどの処理系をまとめたサービスです。 このIoTデータ処理の流れについてはOpenBlocksチュートリアルを併用しながらであれば効率よく学習できます。
Node-RED
Node-REDはビジュアライズに優れたプログラミングツールで、IoTの処理系に向いたjsonメッセージのパスをノード(プログラムのオブジェクト)と言うモジュール同士をつなぐことによって実現します。
また、地図やグラフなどの表示モジュールも充実しており、IoTデータをクラウドサーバーを使わずともOpenBlocks内でデータのビジュアライズやアラートメールの送信など色々なことができます。
カメラ
OpenBlocksに接続されたUSBカメラやネットワークカメラから動画を受信し、その動画内の人物などオブジェクトが動いたらSDカードにMP4圧縮して保存します。
Docker
Linuxのコンテナを利用した準仮想化システムです。
完全仮想化とは違い、少ないOSリソースで仮想化を実現したコンパクトなシステムです。
標準化された様々なコンテナがDockerCEのコミュニティから提供されており、OpenBlocksのサービスはコミュニティのコンテナ検索・ダウウンロード・リソース管理がWEB-UIで出来るようになっています。
Moby
Microsoft社が構成するもう一つのDockerコンテナシステムです。
Azure IoT Edge
Mobyのコンテナベースに開発されたMicrosoft社のAzure IoT Edge
です。
Azureサーバー上で開発されたプログラムコードをOpenBlocksにオフロードする事ができます。
このためIoT Edge
側で予めセンサーデータなどを抽象化することが可能です。
したがって不要な通信データが整理され、IoTデータの通信コストとサーバーCPUの負荷量を大幅に削減できます。
拡張サービスの概要
Samba
Sambaは拡張機能はOpenBlocks内の指定ディレクトリをWindowsパソコンとファイル共有を行う拡張サービスです。
FTP
FTPサーバーとクライアントの拡張サービスを追加します。
セキュリティ
SSHの不正ログインやHTTP/HTTPSのDoS攻撃を監視する拡張モジュールです。
普段SSHポートを開けっぱなしで使用している場合や、WEB-UIのHTTP/HTTPSをグローバルネットワークに向けてポートを開けている時など、不正アクセスを監視しアクセスIPのBANなどを行います。
※基本的にはSSHを開けっ放しにするとかWEB-UIをグローバルに向けるなどはお奨めできません。
サービスのインストール
追加したいサービス/拡張サービスをプルダウンメニューから選んでインストールの実行
ボタンを押します。
※本機能にてインストールする場合、OpenBlocksがインターネット環境下である必要があります。
インストールしたいパッケージを選択し、インストールの実行
ボタンを押すことでインストールされます。
実行
ボタンを押すと、確認ウインドウが表示されます。
インストールするパッケージがに間違いが無ければOK
ボタンを押してください。
インストールが始まるとボタンが選択できなくなり状況確認
ボタンが表示されます。
状況確認
ボタン押すと、インストール状況が別ウインドウで表示されます。
タイムアウト
インターネット回線が遅い場合には、パッケージのインストールに長時間かかり状況確認
画面でタイムアウトメッセージが出ることもがあります。
この場合、メッセージウィンドウのOK
ボタンを押すと以下の画面になります。
この画面のリンクこちら
を押すとBブラウザ新しいタブに進行の状態の続きが表示されます。
インストールが終わると以下の画面に切り替わります。
インストール作業の成功・失敗を問わず完了すると通知ウィンドウが表示されます。
メッセージを確認後OK
ボタンを押してください。
インストール完了後OpenBlocksの再起動が必要となります。
※インストールに失敗した場合にはインターネット環境等を再確認し、再度インストールを実行してください。
caution
一部のパッケージのインストールにはsources.list及びPubキーの追加が必用となる場合があります。