Modbusサーバー設定
Modbusサーバーは次表に示すレジスタマップを保持し、PLC機器からのModbusプロトコルによる接続を待ち受け、PLC機器の書き込み操作によりレジスタの値を更新すると共に更新されたレジスタとその値を PD Repeaterを介してクラウドに送ります。
また、PD Repeaterを介してクラウドから送られる制御メッセージ(JSON文字列)に基づきレジスタマップを読み書きすることもできます。
PD Handler Modbus Serverのレジスタマップ
| レジスタ | 開始アドレス | サイズ |
|---|---|---|
| デジタル出力(Coils) | 0x000 | uint8_t × 2048 |
| デジタル入力(Discrete Input) | 0x000 | uint8_t × 2048 |
| レジスタ出力(Holdig Registers) | 0x000 | uint16_t × 2048 |
| レジスタ入力(Input Registers) | 0x000 | uint16_t × 2048 |
WEB-UIのIoTデータ→送受信設定タブのModbusサーバーデバイス設定メニューより、Modbusサーバーデバイスの設定を行うことが出来ます。
Modbusサーバーデバイスを利用するためには、WEB-UIのサービス→基本→Modbus(S)登録タブより、サービス機能の基本設定としてModbusサーバーデバイスが登録されている必要があります。 サービス機能の基本設定については、スタートアップガイド のサービス機能を参照して下さい。
Modbusサーバーデバイス設定メニューが表示されていない場合は、アプリ設定を参照し、PD Handler MODBUS Serverを使用するに設定して下さい。
登録済のModbusサーバーデバイスが存在している場合、初期状態では上図のようになっています。(デバイスが1個登録されている場合です。)
デバイス毎に送信対象項目にて送信するを選択すると各設定項目が表示されます。
送信対象一括有効、送信対象一括無効ボタンにて全ての登録済のデバイスの送信対象を制御できます。
送信するを選択すると各設定項目が次のように表示されます。
ModbusサーバーデバイスのDevice Type(待ち受けタイプ)がTCPで登録されている場合

Modbusサーバデバイス設定(Device Type
TCP)の設定項目
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| デバイス番号 | OpenBlocksシリーズのWEB-UI内で管理している番号です。変更はできません。 |
| データ間引間隔 | データを間引くための入力データを受け取らない時間をmsec単位で設定します。 0の場合、間引きは行われません。 |
| バッファーサイズ | データの最大サイズを設定します。単位はバイトです。 |
| 受信設定 | PD Repeaterを介してクラウドからの制御メッセージを受ける下流方向制御を行うか否かを選択します。 |
| ユーザーメモ | 登録されたデバイスにて設定されたメモ情報を表示します。 |
| 固定情報付与(JSON) | データに付加する静的情報をJSON文字列で設定します。 |
| 送信先設定 | 使用するを選択した送信先に対してチェックボックスが選択できるようになります。チェックを付けた送信先に対して、送信を行います。 チェックをつけると送信先固有の設定項目が表示されます。 送信先固有の設定については、送受信先毎の設定を参照して下さい。 |
info
- TCPで待ち受ける場合、ModbusプロトコルのTCPポート(502)を開放しておく必要があります。
WEB-UIのシステム→フィルタータブのフィルター開放設定メニューにおいてModbusを有効に設定して下さい。 - WEB-UIから登録できるDevice Type(待ち受けタイプ)が
TCPのModbusサーバーデバイスは、TCPポート(502)の開放操作の兼ね合いから1つに制限されています。
Modbusサーバーデバイスの Device Type(待ち受けタイプ)がRTUで登録されている場合

Modbusサーバデバイス設定(Device Type
RTU)の設定項目
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| デバイス番号 | OpenBlocksシリーズのWEB-UI内で管理している番号です。変更はできません。 |
| データ間引間隔 | データを間引くための入力データを受け取らない時間をmsec単位で設定します。 0の場合、間引きは行われません。 |
| バッファーサイズ | データの最大サイズを設定します。単位はバイトです。 |
| 受信設定 | PD Repeaterを介してクラウドからの制御メッセージを受ける下流方向制御を行うか否かを選択します。 |
| ユーザーメモ | 登録されたデバイスにて設定されたメモ情報を表示します。 |
| 固定情報付与(JSON) | データに付加する静的情報をJSON文字列で設定します。 |
| デバイスファイル | PLC機器からの接続を待ち受けるシリアルポートのデバイスファイル名を設定します。 |
| ボー・レート | PLC機器からの接続を待ち受けるシリアルポートのボー・レートを選択します。 |
| パリティビット | シリアルポートのパリティビットを選択します。 |
| データビット | シリアルポートのデータビット数を選択します。 |
| ストップビット | シリアルポートのストップビット数を選択します。 |
| ユニットID | PLC機器からの接続を待ち受けるOpenBlocks側のModbusユニットIDを設定します。 ユニットIDは、1~247の数値です。 |
| 送信先設定 | 使用するを選択した送信先に対してチェックボックスが選択できるようになります。チェックを付けた送信先に対して、送信を行います。 チェックをつけると送信先固有の設定項目が表示されます。 送信先固有の設定については、送受信先毎の設定を参照して下さい。 |
info
- Device Type(待ち受けタイプ)が
RTUのModbusサーバーデバイスは、複数登録することが可能ですが、デバイスファイルの設定が重複した場合の動作は保障されません。 - Modbusサーバーデバイスが複数登録されている場合、レジスタマップは複数のModbusサーバーデバイスで共有されることになります。ModbusサーバーデバイスとはModbusサーバーの入出力デバイスと解釈して下さい。
