DHCP サービスのサブネット設定

サブネットは、最低でも1つの設定が必要です。
例えばEasyBlocks DHCPが設置してあるローカルネットに対するDHCPサブネットが必要です。
また、DHCP Relay Agentなどでルータを越えた先のサブネットに対してDHCPサービスを行う場合も個別に設定が必要です。
その他にはethポート毎に存在するサブネットに対するDHCPサービスへの設定も可能です。

※サブネットの登録はethポートとの紐付けはありません。ethポートからのDHCP要求に対して該当するサブネット設定を選び出し応答します。

start

プライベートIPアドレスのクラス

DHCPサービスにあたっては、以下のクラス表を参考にしてください。
一般的にローカルネットワークに使用するIPアドレスは「使用可能なプライベートアドレス」から選んでください。

クラスネットマスク最大ネットワーク端末数使用可能なプライベートアドレス
クラスA255.0.0.0大規模ネットワーク用(最大約1600万台)10.0.0.0~10.255.255.255
クラスB255.240.0.0中規模ネットワーク用(最大約100万台)172.16.0.0~172.31.255.255
クラスC255.255.0.0小規模ネットワーク用(最大約65000台)192.168.0.0~192.168.255.255

ネットワークアドレスとネットマスク

先ず、サブネットとして登録するネットワークアドレスを登録します。
基本的にLAN内でのDHCPサービスではプライベートアドレスを必ず使ってください。
※基本的にはどんなアドレスでも設定できてしまうのですが、プライベートアドレス以外では何らかの不具合が出る場合があります。

コントロール名説明例クラスA例クラスB例クラスC
ネットワークアドレスDHCPでIPを配布するネットワークのアドレスです。10.0.0.0172.16.0.0192.168.0.0
ネットマスクネットワークアドレスに対応したネットマスクです。255.0.0.0255.255.0.0255.255.255.0

割り当てポリシー

IP アドレスを払い出す対象に制限をかける機能です。
以下の 3 つの方式から選択が可能です。
なお、「割当ポリシー対象」については後述のホスト管理をご確認ください。

全て許可

全ての DHCP クライアントからの払い出し要求に応えます。

ホスト管理で割当ポリシーを対象に設定したホストのみ許可

ホスト管理設定にて割当ポリシーを"対象"と設定した端末からの払い出し要求のみに応えて IP アドレスを払い出します。
ただし、割当ポリシーを対象と設定しなかった端末であっても、DHCP IMFORM に対する応答は行います。

ホスト管理で割当ポリシーを対象に設定したホストは拒否

ホスト管理設定にて割当ポリシーを"対象"と設定した端末からの払い出し要求には IP アドレスを払い出しません。
ただし、割当ポリシー対象の端末であっても、DHCP INFORM には対する応答は行います。

DHCP IMFORM

IPアドレスの取得しないでオプションの取得のみを行いたい時、クライアントから送信されるメッセージです。
受信したサーバはDHCP ACKメッセージでオプションのみを通知します。

範囲

IPアドレスを割り当てる範囲を設定します。
割り当てる範囲はネットワークアドレスの先頭や末尾などを含まないようにしてください。

また、Active - Standby構成の冗長化の範囲設定は共通となります。

クラス設定例2つ目の設定例
クラスA10.0.0.10 ~ 10.0.0.25010.0.1.10 ~ 10.0.1.250
クラスB172.16.0.10 ~ 172.16.0.250172.16.1.10 ~ 172.16.1.250
クラスC192.168.0.10 ~ 192.168.0.250-
DHCP Active - Active構成の冗長化の範囲設定例

EasyBlocks DHCP サーバーを2台設置してDHCPを冗長化する場合は、二つのDHCPサーバーの範囲設定をずらして設定します。

クラス1台目のDHCP配布範囲2台目のDHCP配布範囲
クラスA10.0.0.10 ~ 10.0.0.25010.0.1.10 ~ 10.0.1.250
クラスB172.16.0.10 ~ 172.16.0.250172.16.1.10 ~ 172.16.1.250
クラスC192.168.0.10 ~ 192.168.0.109192.168.0.110 ~ 192.168.0.209

ドメインネーム

当該サブネットのドメインネームを設定してください。
Domain Name Option に反映させる値です。

デフォルトゲートウェイ

当該サブネットのデフォルトゲートウェイをIPアドレスで指定してください。
Router Option に反映させる値です。

DNSサーバー

当該サブネットで使用する DNS サーバのIPアドレスを設定してください。
DomainName Server Option に反映させる値です。
なお、追加ボタンで DNS サーバの入力コントロールを増やすことができます。

標準リース時間

一般的に default lease time と呼ばれる値です。
default lease time は DHCP クライアントから明示的にリース時間を要求されない場合に使用するリース時間です。
IPAddress Lease Time Option に反映させる値です。
※自動的に更新処理が行われるので、リース時間経過後に使用できなくなるわけではありません。

最大リース時間

DHCP クライアントから明示的にリース時間を要求された場合に許容できる最大のリース(払い出し)時間です。
※自動的に更新処理が行われるので、リース時間経過後に使用できなくなるわけではありません。

WINS サーバ

WINS サーバの IP アドレスを設定してください。
NetBIOS over TCP/IP NameServer Option に反映させる値です。
なお、追加ボタンにて WINS サーバの入力フォームを増やすことができます。

WPAD URL

WPAD の Proxy URL を設定してください。
本項目の設定値 WPAD Option(Code252)に反映させる値です。

設定の保存

サブネットのパラメータの設定が終わったら保存ボタンを押します。
システム登録されると以下の通り、設定画面上部の「追加サブネット一覧」に表示されます

保存

DHCPトップに戻る