Docker/Moby設定
info
- 本章はDockerおよびmobyの共通ドキュメントです。
Mobyで使用する時はDockerをMobyと読み替えてご利用下さい。 - OpenBlocks IoT BX/EXシリーズはDocker/Modyが動作しないため、使用できません。
- OpenBlocks IoT FX1シリーズの型番OBSFX1/Eはストレージ容量が少ない為、Docker/Mody機能のインストールを制限しております。
Dockerのインストール
本製品出荷時では、Docker及びDocker用WEB-UIはインストールされておりません。
WEB-UIのメンテナンス⇒機能拡張タブからDocker(WEB UI込み)パッケージをインストールして下さい。
WEB-UIのメンテナンス⇒機能拡張タブの機能拡張ペインにてパッケージを選択することができます。
インストール機能のリストからDocker(WEB UI込み)を選択します。
その後、インストールの実行
ボタンを押し、インストールを行って下さい。
なお、インストール完了後には反映を行うため、本体再起動が必要となります。
メンテナンス⇒停止・再起動タブからOpenBlocksの再起動を行って下さい。
Dockerをインストール際に、一部のデバイスドライバのコンパイルが行われます。これにより、インストールには時間がかかりますので、状況確認
ボタン等にて進行状況をご確認下さい。
WEB-UIからのDocker使用について
Docker(WEB UI込み)パッケージがインストールされていると、WEB-UIのサービス⇒基本タブにDockerが表示されます。
サービス⇒基本タブよりDockerリンクをクリックすると、ルートタブがサービス用のダッシュボード/基本/Dockerに切り替わります。
サービス⇒基本タブに表示されるリンク及びサービス用のルートタブは、メンテナンス⇒機能拡張タブよりインストールされたパッケージにより異なります。
Dockerコンテナ一覧
一度でも起動したことのあるコンテナの状況の確認、起動・停止等の制御をDocker⇒コンテナ一覧タブにて行えます。
■コンテナ稼働中の場合 |
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コンテナが稼働中の場合、停止することができます。
停止したいコンテナの停止
ボタンを押すことにより、停止することが可能です。
なお、稼働中のコンテナは公開ポート及びIPアドレスが表示されます。
■コンテナ停止中の場合 |
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コンテナ停止中の場合、起動及び削除が行えます。
起動させる場合には、起動したいコンテナの起動
ボタンを押すことで起動します。
対象コンテナを削除する場合には、削除
ボタンを押して下さい。
Dockerコンテナリソース表示
一度でも起動したことのあるコンテナのリソース状況確認をDocker⇒リソースタブにて行えます。
停止中のコンテナは一覧に表示されますが、停止しているため各リソースは未使用状態となります。
また、本項にてリソースを確認し、各コンテナのリソースチューニングを行って下さい。
Dockerコンテナリソース設定更新
コンテナのリソース設定を Docker⇒コンテナ設定更新タブにて行えます。
本項では、ホストや他コンテナに影響がでるようなコンテナを使用する場合に、リソースを制限させることを前提としております。
リソース設定を更新するコンテナをプルダウンメニューから選択します。
対象コンテナ選択後、オプションフォーム及び更新
ボタンを選択できるようになります。
リソース変更用のオプションを入力し、更新
ボタンを押すことにより適用されます。
本機能では、内部的にdocker updateコマンドを使用しております。
そのため、オプションフォームにはdocker updateコマンドのリソース制御系のオプション部のみを記載して下さい。
- 最大メモリを50Mbyteに制限する場合のサンプル
- doceker updateコマンド時の例
- オプションフォームに入力する場合の例
また、docker updateコマンドの詳細については以下のURLのページをご確認下さい。
http://docs.docker.jp/engine/reference/commandline/update.html
Dockerコンテナ初回起動
コンテナの作成・起動をDocker⇒コンテナ初回起動タブにて行えます。
ローカル環境に対象イメージが存在しない場合、自動的にDocker Hubから取得を行います。
プライベートレジストリサーバのイメージを使用する場合には、Docker⇒ダウンロードタブにて事前にイメージを取得して下さい。
- イメージ
作成及び起動するコンテナのイメージ名を指定します。
- RUNオプション
docker runコマンドのオプションを指定します。なお、強制的にデタッチオプション(-d)が内部的に付与されます。
Docker自体はインストール/再起動後、常時起動しております。WEB-UIではDocker本体の再起動等を一部の保存イベントアクションにて行うことがあります。
そのため、使用するコンテナはデタッチ(docker run -d)及び常時再起動ポリシー(docker run --restart=always)オプションを適用し運用して下さい。
コンテナの管理上、コンテナ名のオプション指定(--name <コンテナ名>)についても使用を推奨いたします。
また、docker runコマンドの詳細については以下のURLのページをご確認下さい。
http://docs.docker.jp/engine/reference/commandline/run.html
Dockerローカルイメージ確認
ローカルに存在するDockerコンテナイメージの一覧の確認をDocker⇒イメージ一覧タブにて行えます。
コンテナのもととなるイメージの一覧が表示されます。
使用中/未使用ともに削除
ボタンが表示されますが、使用中のイメージは削除が行えません。
そのため、削除を行う場合にはDocker⇒コンテナ一覧タブにて事前に対象イメージを使用しているコンテナを削除して下さい。
Dockerイメージの検索
Docker Hubに公開されているコンテナイメージをDocker⇒イメージ検索タブにて行えます。
検索キーワードフォームに検索対象文字列を入力後、検索
ボタンをおすことにより検索されます。
なお、最大検索件数は100件までとなっております。
上図はnginxのイメージを検索した例となります。
ダウンロード
ボタンを押すことにより、対象のイメージをダウンロードすることが行えます。
なお、対象イメージをダウンロード中には進捗状況を確認できるよう検索
ボタンの隣に状況表示
ボタンが表示されます。こちらのボタンを押して進捗状況の確認を行って下さい。
Dockerイメージのダウンロード
Docker Hubに公開されているコンテナイメージやプライベートレジストリサーバに存在するコンテナイメージのダウンロードをDocker⇒ダウンロードタブにて行えます。
ダウンロードするコンテナイメージがプライベートレジストリサーバの場合、事前に対象サーバーへのログイン情報が必要となります。こちらについてはDocker⇒レジストリ追加タブにてログイン情報を設定して下さい。
ダウンロードしたいイメージ名を指定します。
特定のタグのイメージを取得する場合には、イメージ名[:タグ名]を指定して下さい。
イメージ名入力後、ダウンロード
ボタンを押すことにより対象のイメージがダウンロードされます。
ダウンロード
ボタンを押した場合、状況確認
ボタンが表示されます。このボタンで進行状況が確認できますので、ダウンロードするイメージサイズが大きい場合等にご利用下さい。
Dockerコンテナのログ確認
使用しているコンテナが出力しているログの確認をDocker⇒ログタブにて行えます。
なお、コンテナを削除した場合には対象コンテナのログについても削除される為、本項での確認も行えなくなります。
ログを確認したいコンテナをプルダウンメニューから選択します。
コンテナを選択した場合、ログ表示領域が表示されます。 また、対象コンテナの最終ログから一定量表示されます。
Dockerコンテナのネットワーク設定
作成したコンテナをデフォルトのネットワーク以外を用いたい場合、ネットワーク自体の作成及びコンテナとの接続・切断の設定をDocker⇒ネットワークタブにて行えます。
タブを選択すると上図のように表示されます。
- コンテナネットワーク作成 (docker network createコマンド)
作成したいネットワーク名及び作成オプションを指定し、生成
ボタンを押すことでネットワークが生成されます。
- コンテナネットワーク接続 (docker network connectコマンド)
接続したいネットワーク名及び対象コンテナ、接続オプションを指定し、接続
ボタンを押すことでネットワークが接続されます。
- コンテナネットワーク切断 (docker network disconnectコマンド)
切断したいネットワーク名及び対象コンテナを指定し、切断
ボタンを押すことでネットワークが切断されます。
- ネットワーク一覧
Dockerのネットワークとして存在しているネットワークの一覧を表示します。
作成したネットワークを削除したい場合には、削除
ボタンを押すことにより削除可能です。
なお、一部のネットワークはDockerの制約上削除することができません。
また、docker netowork関連のコマンドの詳細は以下のURLのページをご確認下さい。
- docker network createコマンド
http://docs.docker.jp/engine/reference/commandline/network_create.html
- docker network connectコマンド
http://docs.docker.jp/engine/reference/commandline/network_connect.html
- docker network disconnectコマンド
http://docs.docker.jp/engine/reference/commandline/network_disconnect.html
プライベートレジストリサーバーの認証設定
第3者へ公開したくないコンテナ等を使用する場合、プライベートレジストリサーバーを用いる場合があります。このプライベートレジストリサーバーを用いる場合、認証情報必要となります。
認証情報の設定をDocker⇒レジストリ追加タブにて行えます。
ログインしたいプライベートレジストリサーバーに関する情報を設定します。
項目 | 説明 |
---|---|
ログインサーバー | ログインするプライベートレジストリサーバーのFQDNまたはIPアドレスを指定します。 |
ユーザー名 | ログインする際のユーザー名を指定します。 |
パスワード | ログイン時のパスワードを指定します。 |
ログインに成功した場合、上図のようにレジストリ一覧に追加されます。
なお、対象レジストリサーバーからログアウトを行う場合には、ログアウト
ボタンを押して下さい。
ログインボタンを押した段階で実際にログイン処理が適用されます。
そのため、プライベートレジストリサーバーへネットワーク接続が行える環境にて実施して下さい。
ボリューム一覧表示及び削除
一部のコンテナは、コンテナ及びイメージの削除を行った場合でもストレージ上に存在し続けることがあります。その場合、意図的にボリュームを削除する必要があります。
Docker管理がディスクボリュームの一覧をDocker⇒ボリューム一覧タブにて確認及び削除することができます。
存在している一覧のボリュームを表示します。
未使用データ削除
ボタンを押すことにより、既に不要となっているボリュームを削除することができます。
info
未使用データ削除はDocker DAEMONが不要と判断しているデータを削除します。
停止中のコンテナ等についても削除される恐れがありますので、必要なコンテナが稼働中の状態にて実施して下さい。