SMSコントロール
OpenBlocksは一部のモバイル回線のSMSをサポートしています。
(モバイル回線契約にSMS機能が無い場合、サポートできません。また、OpenBlocksにSIMが挿入されている必要があります。)
SMSとは、携帯電話で使えるショートメッセージサービスで、最大約70文字前後のメッセージを相手の電話番号に向けて送信する機能です。
OpenBlocksが通常使用しているデータ通信(TCP/IP通信)とは異なります。
OpenBlocksでは、特定のキーワードのSMSを受信することによりデータ通信の開始・停止やシェルスクリプトの実行を行うことができます。
この機能は拡張⇒SMSコマンド実行タブから操作できます。
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モバイル回線契約にSMS機能が無い場合、SMS機能をサポートできません。
SMSコントロールの起動設定
SMSコントロールはモバイル回線を使用されている方向けの機能です。
モバイル回線の設定については モバイルルーター構成 項を参照下さい。
項目 | 説明 |
---|---|
自動接続 | この設定はどちらでも構いません。 なお、SMSコントロールにてモバイル回線を接続した場合、および通信網側から回線切断された場合には再接続が行われません。 |
SMSコントロール | 使用する時は有効に設定。 |
制御用電話番号 | SMSコントロールを有効に設定すると表示される項目です。 ここにはSMS制御をするスマホ等の電話番号を入力します。 ここに設定した電話番号以外からのSMSは無視されます。 市街局番からの電話番号を入力します。 尚、プライベート回線用のSMSでは4桁等の短い場合があります。 なお、","区切りにて複数の制御用電話番号を登録することができます。 |
SMSコントロールのコマンド
SMSコントロールには以下のコマンドが組み込まれています。
コマンド | コマンド内容 | 備考 |
---|---|---|
CON | モバイル回線を接続する | |
COFF | モバイル回線を切断する | |
SSHON | SSHを開放する | SSH解放後にOSを再起動すると自動的に閉鎖されます。 再起動まではSSH解放状態となるため利用後は閉じて下さい。 |
SSHOFF | SSHを閉鎖する | |
REBOOT | システムを再起動する | |
USCR1 ~ USCR5 | ユーザースクリプトをバックグラウンド実行 | WEB-UIの拡張タブにあるスクリプトエディタで編集可能です。 登録方法についてはSMSユーザ定義スクリプトの登録を参照して下さい。 |
USCR1F ~ USCR5F | ユーザースクリプトを フォアグラウンド実行 | |
UPGRADE | オンラインのアップデート処理を実行します | |
STUNNEL | SSHトンネルを構築 |
SMSでの複数コマンド送信
1回のSMSで複数のコマンドを一括で送信可能です。
CON, COFF, SSHON, SSHOFF, USCR1F~USCR5F, UPGRADE はフォアグラウンドで実行されるので、SMSの送信文字列でたとえば以下のように”+でつなぐと順次実行されます。
例) | 実行内容 |
---|---|
CON+USCR1F+USCR2F+COFF | モバイル回線を接続、スクリプト1実行、スクリプト2実行、モバイル回線を切断。 |
CON+SSHON | モバイル回線を接続してからSSHを開放します。 |
SSHOFF+COF | SSHを閉鎖してからモバイル回線を切断します。 |
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※ USCR1 ~ USCR5 及び STUNNEL はバックグラウンド実行になるため、並列処理になります。
SMSユーザ定義スクリプトの登録
拡張⇒スクリプト編集タブにてユーザが定義したスクリプトを登録または編集することができます。
本機能はLinuxのシェルスクリプトをご自身で作成できる方向けの機能です。
スクリプトの実施内容については弊社サポート対象外となります。
スクリプト編集
項目 | 説明 |
---|---|
スクリプトの種類 | プルダウンメニューから編集するスクリプトを選んで下さい。 メニュー中にある起動スクリプトにはOpenBlocksのOS起動時に自動実行させるスクリプトを記述することが出来ます。 なお、起動スクリプトに記載されたスクリプトはバックグラウンドで実行されます。 |
この欄にスクリプトを記述します。
このスクリプト例では各アプリケーションのアップデートが行えます。
ただし、インターネット環境内です。
(各アプリケーションのセキュリティアップデートは頻繁に行われる為、おすすめのスクリプトです。)
スクリプトが完成したら画面左下側にある保存
ボタンを押して下さい。
また、不要なスクリプトは削除
ボタンにて消去できます。
上記の参考例では、遠隔地にあるOpenBlocksに対してSMS経由によるOSパッチを当てる内容となっております。
SMSコントロールコマンドのダイレクト実行
OpenBlocksに登録されたSMSコントロールコマンドは通常携帯電話で命令を発行し実行させますが、拡張⇒SMSコマンド実行タブからも直接実行させることが出来ます。
項目 | 説明 |
---|---|
送信メッセージ | ここへ疑似的に送信するSMSコマンドを入力します。 |
コマンド一覧 | SMSコマンドの一覧のSET部を選択すると送信メッセージに対象のコマンドが追加されます。 2個目以降については自動で"+"が挿入されます。 ※"CON"及び"COFF"はモバイル回線を「使用する」に設定している場合にのみ表示されます。 |
保存 | 送信メッセージに入力されたコマンドをOpenBlocksに疑似送信します。 |
クリア | 送信メッセージの入力フォームの中身を消去します。 |